あいあいファームで「寒中田植え」

おいしい野菜をたくさん育てている上山あい保育園の「あいあいファーム」。田んぼに見立てた雪野原のあいあいファームに、5歳児きらきら組と4歳児わくわく組が稲束をうえて、今年の実りを占う地域の伝統行事「寒中田植え」。大雪が降った今年の寒中田植えの様子を紹介します。

まず、きらきら組さんが稲束づくりにチャレンジ。地域の畑の先生にいただいた稲わら、ぶどうの先生にいただいた豆がらをお友だちと協力してくるくるっと束ねていきます。名付けて「風車(かざぐるま)戦法」。この難しい技は二人の息がぴったりでないと作れません。きらきら組さんは、この技をすぐに覚えて次々と稲束を作っていきました。

いよいよ「寒中田植え」の日。今日はすばらしい天気で、白い畑が光ってまぶしいくらいです。大雪の今年は、5歳児きらきら組さんと4歳児わくわく組さんの足がすっぽり見えないくらい積もりました。「これから、雪の田んぼに丁寧に稲束をうえていこうね。」畝に見立てた長い細い雪道、そして白い田んぼには稲束をさす穴がぽつぽつと掘ってあります。

ふか~い穴を少し雪で埋めながら、倒れないようにとしっかりと稲束をさしていきました。稲束がピンと立つように、みんな上手にうえていきました。

「やった-、雪の中で田植えができたよ。」

「あいあいファームに今年もたくさんおいしい野菜が育ちますように」「おいしく野菜が食べられますように」・・・神妙に手を合わせて空の神様、畑の神様、土の神様に今年のおいしい実りをお願いしました。
「あいあいファーム」の野菜を育てるヒントが詰まった「でんたつのーと」。これまでのきらきら組さんから代々伝わっている大事な「のーと」です。今日は5歳児きらきら組さんから4歳児わくわく組さんに引き継ぎをしました。わくわく組さんは、4月から一番大きいきらきら組さんです。4月からみんなでおいしい野菜を育てていこうね。

「わぁ-い!!」寒中田植えを終えて、誰も歩いてない白い雪野原をきらきら組さんが楽しんでいます。1年間、あいあいファームで汗を流し、お野菜を大事に育てて収穫したきらきら組さん、ありがとう。4月にはいよいよ小学生。あいあいファームの土と親しんだ経験がみんなをたくましくしてくれました。

・・そして、数日後。いよいよ雪の田んぼに植えた稲束で今年のあいあいファームの収穫を占う日です。雪にうえた稲束は、「ピンと立っていた稲束(豊作)と倒れていた稲束(不作)」が、ちょうど半分半分でした。「わくわく組さんのみんなで、お水をかけたり、草とりしたりして、力を合わせれば、きっとおいしいお野菜がたくさんできるね。」そんなお話を聞いて、今から野菜づくりを楽しみにしているわくわく組さんです。