「防災の日」 わくわく・きらきら調理体験

9月に入り朝夕が涼しくなりました。原っぱにはトンボもたくさん飛び回り、のびのびと追いかけっこを楽しんだり、園の周辺のぶどう畑、栗の木、柿の木を見て秋の実りを発見したりする毎日です。9月1日は防災の日。この日にちなみ、あいあいファームで収穫した野菜を使って特別な調理に取り組んだ「防災の日わくわく(4歳児)・きらきら(5歳児)調理体験」の様子を紹介します。

調理の下準備が始まりました。先生と一緒に、ピーラーで「ス~ッ」と人参の皮むきをする4歳児わくわく組さん。後ろで待っているお友だちも、真剣に見ています。

「みんなが生まれる前に、東日本大震災という大きな地震があって、電気も水も使えなかったり、お家も壊れて、いろいろなものがいつものように使えない、食べるものもない大変なことがあったんだよ。今日は、もしも、そんなことが起こっても大丈夫なように、保育園でとれたじゃがいも、ピーマンを使って自分達でカレーを作ったり、いつものお皿がつかえなくても、紙皿や紙コップを使って工夫して食べてみようね。」先生のお話を、頷きながら聞いているわくわく組、きらきら組です。

子ども達が皮むきや型抜きしやすいよう、人参やじゃがいもの下茹でしています。

5歳児きらきら組さんは、「ジャガイモの皮むき」をペットボトルのフタのギザギザを使って、ゴシゴシ皮むき。

きらきら組さんが、お友だちと力を合わせて丁寧に型抜きをしたじゃがいも。

4歳児わくわく組さんは、ピーラーで皮むきした人参を、いろいろな形に型抜きしました。

きらきら組さんとわくわく組さんは、お米もといで、早速、給食の先生のところに持っていきました。「これで、おいしいカレーのご飯をお願いします。」

星の形の園のじゃがいも、お花の人参、そして、昨日わくわく組さんが収穫したピーマン、ひき肉もたっぷり入ったカレーとご飯・・・みんなで力を合わせたカレーが出来上がりました。一人一人、大きなお鍋にカレールーを入れる体験もできました。

2つの鍋たっぷり作ったカレー。みんなのおかわりでどんどんなくなりました。

「おいしかったよ。ぜ~んぶ食べたよ。」「ピーマンも食べたよ。」「紙皿ってちょっと食べにくい。こぼれないようにして食べよう。」紙皿、紙コップ、プラスチックスプーンも上手に使って、おいしい顔のわくわく組さんです。

じゃがいも掘りをがんばったきらきら組さんには、今日のカレーは格別です。「お家でもやってみたい!」の声が聞かれ、今日の調理体験がとっても楽しかったようです。

防災の日のおやつは「備蓄用ライスクッキー」、備えて安心のおやつです。「もしも・・になったら・・」が少しずつ理解できるようになったわくわく組、きらきら組さん。一人一人が一生懸命取り組んだ防災の日の調理体験で「命を守る」真剣な気持ちが芽生えた一日でした。